この間、大学へ行ったよ。
春休みで静かな平日。
サ館では飄々とした男の子が独り、ギターを練習していたよ。

美知。

今でも、美知が私を呼ぶ声がいつも聞こえるの。
その時の貴女は、笑っていたり、泣いていたり、いろいろだけど。
今でも、はっきり、聞こえる。

どうして、何故、美知を奪ってしまったの。

貴女に、貴女に生きていて欲しかった。

美知は後悔しない選択をして最期を迎えたんだと聞きました。
思い遣りの心で。

それはとても美知らしいな、と思う。

だけれど、私は、美知に生きていて欲しかったよ。

数分、数秒、長かったら。

美知が生きていてくれたら。

美知じゃなきゃ、出来ないことばっかり思いつくんだよ。

私が、後悔することでも、反省することでも、無いよって。
きっと貴女は笑って抱きしめてくれる。

美知が居ない春が来る。

家族が、ばらばらになってしまったと聞きました。

私に出来ることは、私が美知に心配を掛けないことぐらいです。

誰もが思っても口に出せないだろう事を敢えて書いて置きます。
私は私の残りの人生を全て捧げたとしても美知に生きていて欲しかった。
私の何もかもを尽くしても美知には生きていて欲しかった。

貴女は、還らない。






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